2013年11月21日木曜日

猪木議員、登院停止30日間に

 参議院懲罰委員会(北沢俊美委員長)は21日、渡航不許可の決定に従わず、北朝鮮を訪問した日本維新の会のアントニオ猪木参院議員を「登院停止30日間」とする懲罰を全会一致で可決しました。22日の本会議で正式決定します。

 懲罰は重い順に、除名、登院停止、陳謝、戒告となっており、登院停止の期間は30日間が一番長い。ただし、国会閉会中の日数も算入されるため、実際の登院停止日数は短くなることがあります。

 猪木議員は10月下旬に訪朝の意向を示しましたが、10月31日の参議院議院運営委員会理事会は「必要性がない」として渡航不許可を決定。しかし、猪木議員は不許可を不合理と反発して11月に訪朝。これに対して自民、公明、民主、みんな、共産の与野党5党は8日に共同で懲罰動議を山崎参院議長に提出していました。参院議員の懲罰は1950年、本会議で予算案に反対演説をしながら賛成票を投じたなどの理由で除名された小川友三氏以来63年ぶりの事です。

 アントニオ猪木は1989年(平成元年)、「スポーツを通じて国際平和」を合言葉にスポーツ平和党を結成。第15回参議院議員通常選挙に比例区から出馬して初当選。この時も、クウェートへ進行して日本人41人などを人質としたイラクに自費で渡航。人質の解放に成功していますが、不測の事態が発生した際の問題等、この行動には賛否両論ありました。