2016年10月12日水曜日

中国、鉄鋼大手が破綻

 中国の国有鉄鋼大手、東北特殊鋼集団が債務超過の陥り経営破綻。11日までに遼寧省大連市の裁判所で破産処理の手続に入ったそうです。

 負債総額は約500億元(日本円で約7700億円)。中国政府は「企業の悪意ある債務逃れを調べ、モラルハザードを防ぐ」として、救済はしない方針です。

 中国は主要産業を、国策として資金と投じて育成してきました。そのため自然淘汰が働かず、供給過剰で製品価格が下落して業界全体が苦境に陥る状況に。しかも、余った製品を処分するため、これも低価格で輸出するため、影響が世界に広がっていました。

 しかも、中国政府が業界と雇用の保護のために救済する事が多く、本来ならとっくに破綻しているはずの企業が経営を続ける、いわゆるゾンビ企業が多数存在します。東北特殊鋼集団は典型的なゾンビ企業で、今年に入って満期を迎えた社債等を償還できない債務不履行を9回も起こし、経営トップが自殺するなど混乱が続いていました。

 中国の鉄鋼業界は、半分がゾンビ企業とも言われており、今回の破綻も氷山の一角のそれ以前です。しかし、中国政府は欧米諸国からも構造調整を求められており、対応せざるを得ない状態です。

2016年10月9日日曜日

長谷川豊、バラいろダンディ降板

 元フジテレビのフリーアナウンサー・長谷川豊(41)がTOKYO MX「バラいろダンディ」を4日の出演を最後に降板。全てのレギュラーを失うことになりました。

 長谷川アナは9月19日、自身のブログに「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」と題した記事を投稿して炎上する騒ぎとなり、テレビ大阪の「ニュースリアルFRIDAY」と、読売テレビの「上沼・高田のクギズケ!」を降板していました。

 長谷川アナは問題となったブログ記事の中で、人工透析患者のほとんどは「自業自得」の生活習慣が発病の原因であり、現行の健康保険制度を「解体すべき」と提言。これに対して「暴言だ」「事実誤認に基づいている」と言った非難コメントが殺到しましたが、長谷川アナはその後もブログ等で同様の主張を繰り返し、批判に対しては「頭スカスカのコメントも届いています」と挑発するかのような書き込みをしていました。

 全国腎臓病協議会(全腎協)が発言の撤回と謝罪を求める抗議文を送付しましたが、これも「そもそも私の文章を読まずに出してる」、「どこを訂正しどこを直すかが何も書いていない」として拒否。自説を曲げない構えを崩していません。

 確かに人工透析患者の中には、不摂生の結果、自業自得と言える人がいるのも事実ですが、あまりにも一部だけを切り取ったというか、事実津認定が大雑把と言わざるを得ません。それに、アナウンサーにしては言葉の選び方が良くない、と言う点も致命的です。

2016年2月3日水曜日

「蒲蒲線」誕生か?

 蒲田駅の地下に東急多摩川線の新たな駅を設け、そこから地下路線で京急蒲田駅までをつなぐ、「蒲蒲線」の計画が進められているそうです。

 鉄道での羽田空港へのアクセスは、東京モノレールと京浜急行ですが、神奈川県や東京23区西部からは乗り継ぎが不便でした。JRは蒲田と川崎に駅があり、東急も蒲田に乗り入れています。京急も同じく蒲田と川崎に駅がありますが、共にJRの駅とは離れていて、JRや東急の乗り入れができないため、一旦駅を出てから徒歩で京急の駅まで行かなければなりません。

 歩くのが嫌なら、品川まで出るか、浜松町でモノレールに乗るしかないのですが、「蒲蒲線」が出来ればその必要もなくなります。どうやら直通では無く、一旦蒲田駅で降りて地下の駅へ乗り換える事になりそうですが、それでも、現在800メートルも歩かなくてはならない状況に比べれば雲泥の差です。

 問題は、東急線と京急線は線路の幅が異なること。大田区独自の計画では、線路幅の違う区間でも直通できる「フリーゲージトレイン」で京急に乗り入れ、そのまま空港まで結ぶ予定だと言うことです。