2012年6月26日火曜日

徳島県で「株」「必勝法」詐欺、被害1億円突破

この所徳島県内で、未公開株の購入やギャンブル必勝法の伝授などを誘い文句にした、いわゆる「振り込め類似詐欺(利殖勧誘詐欺)」事件の発生が相次ぎ、今年の被害総額が1億円を突破したそうです。

 パンフレットを郵送したり、言葉巧みに購入意欲をかき立てる手口で、高齢女性を中心に被害が相次いでいるといいます。県警生活安全企画課は「うまいもうけ話を聞いても、絶対に信じないで」と警告しています。
 同課によれば、今月24日現在、この種の詐欺の今年の被害件数は15件、被害総額は約1億1070万円で、これは昨年1年間の被害総額約8200万円を大きく上回っています。被害者の大多数が65歳以上の高齢者や女性が占めています。

 振り込め類似詐欺は、精巧なパンフレットを実際に被害者宅に送付したり、別々の会社から電話しているように見せかける「劇場型」と呼ばれる手口が特徴。被害者がもうけ話の期待感から、だまされていることに気付くのが遅れ、被害が多額になる傾向があります。4月下旬には県西部に住む60歳代女性が5000万円を詐取される被害も報告されました。
 また最近では金融機関の窓口で事件が発覚しないように、口座振り込みよりもレターパックや宅配便での送金を指示する手口が増えているという事です。

2012年6月11日月曜日

正しい血圧チェック

血圧と言う物は常に一定ではなく、1日の中でも数値が変わっていき、1日中同じ血圧という事はありえません。また「血圧を計ろう」という緊張で上がってしまう事さえある微妙な物なのです。
 最近家庭でも身近になった血圧計ですが、そう言った意味では、正確に計るのは結構難しいと言えます。そこで、1日の中で、正しい方法で何度も計ってみる事が大切です。特に毎日同じ時間に計り、比較してみたいものです。そして少しでも疑問があれば専門の病院で診てもらい、血圧チェックの指導を受けましょう。

 ところが、医師や看護婦、保健婦などに血圧を測られると緊張が生じ、血圧が一時的に上昇してしまう「白衣高血圧」と呼ばれる現象もあります。この場合、家庭で測った数値と比べて、10~20mmHgの違いが出る事も珍しくありません。
 そのため正確な血圧を知るためには、10~15分程度の時間をおいて、2~3回測り直すようにします。また更に微妙な場合は、2週間位ずつ間隔をあけて、3回に分けて血圧を測る方法もあります。その場合、一般には3回の値を平均するか2回目の値を採用するか、または最も低い値を採用するといった方法で血圧値が決められます。WHOでは、3回の平均値を取る事を推奨しています。

 特に”煙草を吸う””お酒が好き””野菜類が嫌い””普段運動をしていない””残業が多い”と言う人は要注意です。こまめに血圧のチェックをし、生活習慣の改善も図りましょう。

2012年6月7日木曜日

パニック障害の療法

パニック障害の療法には、大きく分けて“薬物療法”と“精神療法”があり、有効性を認められている治療法は色々あります。

 精神療法において最も基礎的で重要なものが、「疾患に対する医師の説明」と「心理教育」です。
 パニック障害は、発作の不可解さと発作に対する不安感によって悪化していく疾患であり、医師が明確に症状について説明し、心理教育を行う事が全ての治療の基礎となります。精神療法の中で、有効性について最もよく研究されているのが、“認知行動療法”と呼ばれる療法で、「恐れている状況への暴露」「身体感覚についての解釈の再構築」「呼吸法」などの訓練・ 練習が行われ、基本的には”不安に振り回されず、不安から逃れず、不安に立ち向かう”練習を行います。
 系統的な認知行動療法を行う施設は日本には多くありませんが、臨床医は認知行動療法的な患者指導を行っている場合が多いです。

 パニック障害を発症すると最初に有効性を発揮するのは、やはり薬です。症状が表れれば薬で抑える事が基本となり、発症してからの期間が短い場合は、投薬だけで治るケースも多いのです。心療内科や精神科へは行きにくいと感じる人が多いようですが、恐怖がトラウマになればなるほど治りは遅くなるので、早めに行く必要があります。
 薬物療法は根本療法ではありませんが、非常に楽にはなります。ただし再発しやすく、眠気・ 脱力感 ・ 吐き気 ・ 便秘 ・ 渇きなどの副作用があるのが欠点です。

 認知行動療法とは、ちょっと心拍数が上がっただけで「死んでしまうのではないか」と物事を悪い方にばかり考えたり、本来恐怖や不安を感じる必要の無い事に過敏に反応してしまう等の「心の過った反応」を治していく事を目的としています。
 自分の生活状況や考え方、行動がパニック発作とどう関連しているかを理解し、電車に乗れない、人ごみの中を歩けないなどの行動をコントロール出来るようにしていくための訓練療法です。

 自律訓練法(リラクゼーション)は、不安やパニックが起きたときに呼吸法やリラクゼーション法によって、不安をコントロールする方法を身につけます。
 身体の緊張を解き、心のリラックスを引き起こす事を利用します。

 暴露療法(エクスポージャー)は不安や恐怖のために避けている場所や状況に少しずつ慣らし、克服した経験をつんで自信をつけていく方法です。
 ”自分が避けている場所がパニック発作とは関係がない”事を身をもって確かめていきます。最初の目標がクリア出来たら、少しずつ段階的に目標のレベルを上げていきます。