2020年2月15日土曜日

ラオックスが希望退職者を募集

蘇寧電器(中国)傘下の大手総合免税店兼家電量販店チェーン「ラオックス」と、子会社でカタログギフト販売のシャディが希望退職者を募集するそうです。

ラオックスは個人商店から始まった家電量販店で、最盛期には年間2000億円以上を売上げ、大手家電量販店の一つでした。しかし、2000年代後半から業績が悪化、2009年に中国の家電量販店最大手「蘇寧電器」の傘下に入り、外国人観光客をターゲットにした免税店を中心とする方向打ち出し、2014年には14期ぶりとなる最終黒字に転換していました。

しかし、2019年12月期の連結業績は、売上高こそ前年同期比で9.8%増の1295億2千万円となりましたが、

中国人の団体旅行客は最大のお得意様で、外国人観光客に人気のある全国各地に店舗を展開していたのですが、新型コロナウィルスによる肺炎の感染拡大で売上が急減。ラオックスで約140人、シャディで約20人の希望退職者を募集することにしたものです。

ラオックスグループは、これを機に中国からの訪日客に依存するビジネスモデルの転換を図りたい考え。シャディは昨年から進めている構造改革の一環として、固定費の削減を図るのが目的。

一本足打法の危険性です。確かに当たれば大きいけど、その一本に何かあったら一気にひっくり返る。日本の家電メーカーにも、一本足打法で破綻して外資の傘下に入ったところがありますし。