2015年3月27日金曜日

偽装免震ゴム、自社ビルにも

 東洋ゴム工業(大阪市)の免震ゴム性能偽装問題で、性能データ改ざんの可能性が新たに浮上した免震ゴムを使用する建物約200棟の中に、同社が建設中の新本社ビル(兵庫県伊丹市)が含まれることが判明しました。既に完成済みの、隣接するタイヤ技術センターも含まれており、同社はこれらについてもデータを分析、免震ゴムの交換が必要かどうかを判断するとしています。  免震ゴム性能偽装問題、当初18都府県の55棟(2052基)と見られていましたが、その後別の製品でも性能試験データが改ざんされた事が判明しています。  自社の、しかも本社ビルで性能偽装免震ゴムが使われていたとは。そりゃまあ、普通他社製品は使いませんから、当然と言えば当然ですが。  新本社ビルは、同社が今年で創立70年となるのを機に建設しており、8月に移転する予定でした。しかし、この日の株主総会で「新本社への移転より、問題の対応を優先すべきではないか」との質問があった事もあり、会社側は移転延期も検討しているそうです。