2019年12月6日金曜日

エヴァンゲリオンは無関係

人気アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズの制作で知られるアニメ会社「カラー」が、アニメ制作会社「ガイナックス」の社長が逮捕された件で声明を発表しました。

事の起こりはガイナックス社長の巻智博容疑者(50)が、自身が役員を務める声優育成会社と契約した声優志望の未成年女性の裸を写真撮影し、体に触れるなどしちゃとして、準強制わいせつの疑いで逮捕された事です。

ガイナックスは過去に新世紀エヴァンゲリオンを制作したアニメ会社で、マスコミ各社はこぞって「エヴァンゲリオン制作会社の社長がわいせつ」と報じ、中には巻智がエヴァンゲリオンの制作に携わったと報じたところもありました。しかし、確かにガイナックスは過去エヴァンゲリオンを制作していましたが、2006年にエヴァンゲリオンの監督を務めていた庵野秀明がアニメ制作スタジオノカラーを設立。翌年にガイナックスの取締役を辞任して退社。

2011年以降も主力スタッフが次々アニメ制作スタジオ・トリガーやミルパンセを設立して退社、エヴァンゲリオンの版権はカラーに売却。同社の制作元請作品も、2015年に放送された放課後のプレアデス以降途絶え、ファンの間からは「抜け殻状態」と言われるほど。現に2016年時点で同社の年商は約2億4000万円で、5年前の1/10にまで落ち込んでいました。

逮捕された巻智博容疑者について、経歴は不明ですが、カラーの発表によれば「エヴァンゲリオン」シリーズに関与した事実はなく、また庵野秀明及びカラー取締役でエヴァンゲリオンシリーズ監督・副監督等を務めた鶴巻和哉も同容疑者と面識がない、としています。

マスコミは読者の関心を集めるために、一種の炎上商法としてエヴァンゲリオンの名称を連呼するわけですが、カラーにしてみればガイナックスは既にエヴァンゲリオンとは全く関係が無い企業で、巻智博容疑者に至っては初めから全く係わってもいない部外者。とんだ風評被害というわけです。

そして、今後はガイナックスと巻智博容疑者がエヴァンゲリオンに関係するかのような報道が継続した場合は
当社及び当社作品に関するブランド価値の毀損、並びに当社作品の制作に従事するクリエイターらの名誉声望に対する侵害
として、法的措置を検討するとしています。

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