2012年4月16日月曜日

粗悪な豊胸材、オランダ企業が別ブランドで販売

世界で約30万人が使用する仏企業ポリ・アンプラン・プロテーズ(PIP)社製の豊胸用シリコーンに破裂の恐れがあることが判明。製品は製造禁止となりましたが、これに関連し、オランダ保健当局は25日、同国内でPIPの製品が別名で約1000人に販売されていたことが分かったと明らかにした。

PIPは豊胸材メーカーとして世界3位にまでなった企業でしたが、医療用ではなく安価な産業用シリコーンを使用していたことが発覚。製品は製造禁止となり、会社も2010年に経営破綻。創業者、ジャンクロード・マス容疑者(72)は過失致死などの疑いで逮捕され、仏保健当局は、破裂したり炎症を引き起こしたりする恐れがあるとして、PIPの豊胸材を使用する女性に摘出するよう勧告していました。
所が、オランダ当局は、同国の企業がPIP社製の豊胸材を購入し、国内で「M-implants」という別のブランド名で販売していたと発表したのです。約1000人に上る使用者に対し、医師に相談するよう勧告しています。

事件が発覚して以降、各国が使用禁止と使用者への摘出勧告を行っていました。しかし、オランダでは輸入した企業が別ブランドで販売していたため、自分の体内に破裂の恐れがある粗悪なシリコーンバックが入っている事を知らなかった女性が、なんと1000人もいたと言う事です。