2012年8月6日月曜日

国家公務員試験で採点ミス

人事院は3日、2012年度の国家公務員総合職採用試験で採点ミスがあり、不合格としていた44人を追加合格にしたと発表しました。人事院によると、国家公務員採用試験でミスが原因で追加合格者を出したのは初めての事です。  尾西雅博事務総長は同日の記者会見で「多大なご迷惑をおかけした。おわびしたい」と謝罪し、関係者の処分を検討する考えを示しました。  採点ミスがあったのは国家公務員試験のうち、大学卒業者程度を対象にした試験で、5月に実施した政策論文試験の配点比率を誤って高く設定されていました。開示制度を利用して自分の試験結果を確認した受験生の指摘でミスが発覚したという。原因は電算処理を担当する委託業者がプログラム設定を間違えたことで、人事院側もこれを見落としていました。  試験合格者は採用候補者名簿に登載され、各府省が面接して採用を決める仕組みになっています。今年度の面接はほぼ終了していますが、人事院は追加合格者が採用面接を受けられるよう各府省と調整する方針です。ちなみに合格後3年間は採用面接を受ける事が出来ます。  国家公務員試験は今年度から従来の国家公務員1~3種試験を廃止し、主に企画立案をする「総合職」と、事務業務にあたる「一般職」に再編したばかりでした。